体の記録をつけている方は多いと思います。体重、睡眠、歩いた歩数。
けれど、毎月ポストに届く「検針票」を、暮らしの記録として見たことはあるでしょうか。
実は、電気・ガス・水道の検針票は、わが家の「暮らしのリズム」をそのまま写した紙です。
夜ふかしが続いた月、家で過ごす時間が長かった月、季節が変わった月。数字は、その月の過ごし方を静かに映しています。
少し離れて見ると、体の記録と同じ形をしている
体の記録が続かないとき、多くの方は「自分は意志が弱いから」と考えます。
光熱費の記録も、まったく同じつまずき方をします。
- 書く場所が決まっていない
- 書く順番が、そのつど違う
- 一度抜けると「もういいや」になる
一歩引いて眺めると、続かない原因は意志ではなく「段取り」の方にあることが見えてきます。
食事や睡眠のリズムと同じで、決まった時間・決まった場所・決まった順番があると、人は無理なく続けられます。
『三日坊主でも続く光熱費かんたん記録帳』
この本は、光熱費の読み方や料金の話をする本ではありません。
検針票の数字をただ書き写し、それを12か月、途切れさせずに続けるための工夫だけを集めた記録帳です。
はじめに・全12章・おわりに、そして巻末に書き込んで使う記録シート6種類が入っています。
章ごとに、少しだけ中をのぞく
ここからは、本の中身を章ごとに少しずつお見せします。
どの章も「小見出し(一部)」「この章でわかること」「本文から少しだけ」「今日の一歩」でできています。今日の一歩は、読んだその場で30秒でできることにしています。考え方はここでお渡しして、書き込む記録シートは本の中に入れています。
はじめに 続かないのは、あなたのせいではない
実は、家計簿や記録帳が続かない人の多くは、意志が弱いわけではありません。書く場所、書く手順、「完璧に書かなければ」という思い込み。止まる理由は、たいてい仕組みの方に隠れています。
この章でわかること
- 三日坊主が起きる、本当のきっかけ
- この記録帳が「数字に詳しくなる本」ではない理由
- 12か月、途切れさせないことだけを目標にする意味
本文から少しだけ
この本が目指すのは、数字に詳しくなることではありません。12か月、記録を途切れさせずに書き続けられる自分になること。それだけです。
今日の一歩:家の中で、いちばん新しい検針票を1枚だけ探して、手元に置く。
第1章 記録帳を開いて数字を書く
最初の1ページで止まる人は、書き方がわからないのではなく、「全部そろってから書こう」と待っているうちに機会を逃しています。始め方は、思っているよりずっと小さくて大丈夫です。
この章の小見出し(一部)
- 検針票を手元に集める
- 最初のページに日付を書く
- 数字をそのまま書き写す
…ほか(続きは本編で)
この章でわかること
- 全部そろうのを待つと書き始められなくなる理由
- 金額と使用量を取りちがえないための見分け方
本文から少しだけ
検針票には「円」の数字と、「kWh」「㎥」の数字が並んでいます。書き写すのは、単位がついた使用量の方です。電気の紙を手に取ったら、電気の欄を書き終えるまで置かない。1枚ずつ終わらせると、書き間違いがぐっと減ります。
今日の一歩:その検針票の「kWh」か「㎥」の数字に、指を1回あててみる。
第2章 記録帳の置き場所を決める
記録が途切れる一番の原因は、やる気ではありません。実は「検針票が見つからない」「記録帳がどこにあるかわからない」という、場所の問題です。
この章の小見出し(一部)
- 検針票が届く場所を確認する
- 記録帳を置く場所を決める
- 置き場所を家族に伝える
…ほか(続きは本編で)
この章でわかること
- 記録が止まる原因が「やる気」より「場所」にある理由
- 家族に伝えるのは2点だけでよい理由
本文から少しだけ
置き場所の基準は「意識しないと行かない場所」を避けること。寝室の引き出しの奥より、玄関で靴を脱ぐときに目に入る棚。目に入る場所にあるだけで、開く回数は変わります。
今日の一歩:玄関や冷蔵庫など、毎日いやでも目に入る場所を1つ選んで、検針票をそこに貼る。
第3章 書き写す手順を固定する
毎回「どこから書くんだっけ」と考える時間が、少しずつ書く気持ちを削っていきます。手順が決まっていると、考えなくても手が動くようになります。
この章の小見出し(一部)
- 書く順番を電気ガス水道で統一する
- 数字だけ写すことに絞る
- 迷ったときのための見本欄
…ほか(続きは本編で)
この章でわかること
- 順番を1年間変えないほうが楽になる理由
- 計算や料金の理解を、いったん手放してよい理由
本文から少しだけ
書く順番は、電気→ガス→水道。一度決めたら1年間変えません。「今月はこっちが書きやすそう」と入れ替えると、そのたびに覚え直す手間が生まれます。
今日の一歩:スマホのメモに「電気→ガス→水道」と1行だけ書いておく。
第4章 書き忘れ防止チェック欄を使う
数字を書く欄とは別に、「書いたかどうか」だけを見る場所を作る。これだけで、記録帳は「気づける道具」に変わります。
この章の小見出し(一部)
- チェック欄の見方を知る
- 書いたらすぐしるしをつける
- チェック欄を毎月リセットする
…ほか(続きは本編で)
この章でわかること
- チェック欄が、数字の中身を見ない場所である理由
- 空欄を「責める材料」ではなく「気づくサイン」にする見方
本文から少しだけ
チェック欄が見るのは、書いたか書いていないか、それだけです。数字が多いか少ないかは関係ありません。そして月が変わったら、前の月の結果は持ち越さない。毎月ゼロからのスタートです。
(チェック欄そのものの作りと使い方の全体は、本の第4章と付録のシートで)
今日の一歩:スマホのメモの「電気→ガス→水道」の横に、□を3つ書き足す。
第5章 三日坊主を防ぐゆるいルール
「毎日書く」と決めた日が、実は三日坊主の始まりかもしれません。ルールがきびしいほど、1回抜けたときに「もういいや」が来やすくなります。
この章の小見出し(一部)
- 毎日書かなくていいと知る
- 一週間に一度でも続きと認める
- 書けなかった日は気にしない
…ほか(続きは本編で)
この章でわかること
- 「毎日書く」と決めた日が三日坊主の始まりになりやすい理由
- ルールを途中で変えてもかまわない理由
本文から少しだけ
書くのは、検針票が届いたときだけで十分です。そして、一週間に一度でも記録帳を開けていれば「続いている」と数えてかまいません。
今日の一歩:「検針票が届いた日だけ書く」と、声に出して1回言ってみる。
第6章 続けるためのご褒美を決める
ご褒美は、がんばった後に考えるものではありません。先に決めて、記録帳に書いておくものです。
この章の小見出し(一部)
- ご褒美は小さく決める
- 一ヶ月続いたら何をするか決める
- ご褒美を記録帳に書き込む
…ほか(続きは本編で)
この章でわかること
- ご褒美を「小さく、すぐ味わえるもの」にする理由
- 一か月続いたことの、ゆるい数え方
本文から少しだけ
ご褒美は1つではなく、2つか3つ用意しておきます。「散歩する」がご褒美だと、雨の日には受け取れません。代わりがあるだけで、天気や体調に左右されにくくなります。
今日の一歩:1か月書けたときの小さなご褒美を、2つ思い浮かべてメモする。
第7章 記録を生活の流れに組み込む
新しい習慣を一から作るより、もう毎日やっていることの上に「のせる」ほうが、ずっと楽に続きます。歯みがき、コーヒー、お風呂上がり。あなたの一日の中に、すでに入り口はあります。
この章の小見出し(一部)
- 検針票が届く曜日を知る
- すでにある習慣に書く時間をのせる
- 家族と書く係を決める
…ほか(続きは本編で)
この章でわかること
- 新しい習慣を一から作るより「のせる」ほうが続く理由
- 「誰かがやるだろう」を防ぐ、係の決め方
本文から少しだけ
スマホの通知は、届く当日ではなく2〜3日前から入れておきます。「そろそろかな」と心の準備ができるだけで、見逃しが減ります。
今日の一歩:毎日やっていること(コーヒー、歯みがき、お風呂上がり)を1つ選んで、「このあとに開く」と決める。
第8章 月の終わりに振り返る
ふりかえりと聞くと、反省会を思い浮かべるかもしれません。この本のふりかえりは、月末に記録帳を開いて、1分ながめるところから始まります。
この章の小見出し(一部)
- 月末に記録帳を開く
- 書けた日数を数える
- 振り返り欄に一言書く
…ほか(続きは本編で)
この章でわかること
- ふりかえりが「反省会」にならない進め方
- 「何%できたか」ではなく「何回書けたか」で数える理由
本文から少しだけ
一言が思いつかないときは、「今月は」とだけ書いてみてください。その後ろに、浮かんだことをそのまま続ければ十分です。正解を探さなくて大丈夫です。
今日の一歩:スマホのカレンダーの月末の日に「記録帳を1分見る」と入れる。
第9章 数字の変化に気づく見方
数字が増えた月に、つい「使いすぎた」と考えてしまう。でも、少し離れて眺めると、その増え方は季節の動きそのものだった、ということがよくあります。
この章の小見出し(一部)
- 前の月の数字を隣に並べる
- 増えた減ったを色分けする
- 気になったことをメモに残す
…ほか(続きは本編で)
この章でわかること
- 数字が増えた月に「使いすぎた」と決めつけない見方
- メモを反省ではなく、そのままの一言で残す理由
本文から少しだけ
先月のページに付箋を1枚貼っておくと、毎回ページをめくって探す手間がなくなります。気になったことのメモは「今月は暑かった」「来客があった」くらいの一言で十分です。
今日の一歩:検針票の「前回」や「前年同月」の欄を、ながめるだけでいいので1回見る。
第10章 書けなかった月の立て直し方
空欄のページは、失敗の記録ではありません。そこからまた書き始めた日こそ、記録帳にとって一番大事なページです。
この章の小見出し(一部)
- 空白のページはそのままでいい
- 再開した日を新しい始まりにする
- 再開のしるしを記録帳につける
…ほか(続きは本編で)
この章でわかること
- 空いた月を埋め直さなくてよい理由
- 再開に「遅すぎる」がない理由
本文から少しだけ
再開に「遅すぎる」はありません。10月でも11月でも、残りの月をどう使うかはあなた次第です。再開のしるしは、できなかった証拠ではなく、立て直した証拠です。
今日の一歩:もし前に挫折した記録帳があれば、今日の日付だけ書き足す。
第11章 半年続いた記録を見直す
続けられた理由は、自分が「がんばった」と思っている所にはないことが多いものです。むしろ、気づかずにやっていた小さな行動の中に隠れています。
この章の小見出し(一部)
- 半年分のページをめくる
- 続けやすかった工夫を見つける
- 残り半年のやり方を決め直す
…ほか(続きは本編で)
この章でわかること
- 続いた理由が「がんばった所」以外に隠れている理由
- 決め直しを2つまでに絞る理由
本文から少しだけ
残り半年のやり方を決め直すときは、あれもこれも変えないこと。続いた工夫を1つ、軽くしたい負担を1つ。合わせて2つくらいがちょうどいい量です。
今日の一歩:これまで続いている小さな習慣を1つ思い出して、「なぜ続いたか」を一言メモする。
第12章 来年も続ける仕組みを作る
1年分の記録帳をながめる目的は、できなかったことを探すことではありません。ここまで続いた、という事実を確かめることです。
この章の小見出し(一部)
- 12ヶ月分の記録を見渡す
- 続いた理由を自分の言葉にする
- 新しい記録帳を用意する
…ほか(続きは本編で)
この章でわかること
- 1年分を見渡す目的が、反省ではない理由
- 続いた理由を3つの言葉にして残す意味
本文から少しだけ
新しい記録帳は、表紙のかわいさより先に「書きやすさ」で選びます。中のページを開いて、電気・ガス・水道の欄の並びを確かめてから決めてください。
今日の一歩:来年の手帳やカレンダーの1月に、「記録帳を開く」と書いておく。
コピーして使える 1か月お試し記録欄(テキスト版)
本の中身を読む前に、まず1か月だけ、ためしに書いてみませんか。
下の枠を、スマホのメモやノートにそのまま写して使えます。数字は、検針票の「kWh」「㎥」の欄からそのまま写すだけです。
【光熱費 お試し記録】 年 月 電気 ____ kWh □ ガス ____ ㎥ □ 水道 ____ ㎥ □ 書いた日: 月 日 一言メモ:
書けたら、□にしるしをつけて、今日はそこで終わりです。
全部の欄がそろわなくても大丈夫。届いた検針票の分だけで、1か月目は十分です。
1か月書けたら、残りの11か月と、書き込んで使う記録シート6種類、そして途切れたときの立て直し方は、本編で続きをどうぞ。
おわりに
今日やることは、一つだけ。記録帳を、検針票のそばに置くことです。
完璧に書けなくても大丈夫です。空欄があっても、途中で止まっても、また開けば続きになります。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
ここでお見せしたのは、各章の考え方の入り口だけです。
本編には、章ごとの具体的な手順と例、そして書き込んで使う記録シート6種類(ルールシート、記入例、月間記録シート、半年ふりかえり、12か月一覧表、1年ふりかえり)が入っています。
続きは、本編でどうぞ。
こんな方へ
- 家計簿や記録帳を、何度も三日坊主で終わらせてきた方
- むずかしい計算や知識なしで、まず「書く習慣」をつくりたい方
- 家族で分担して、わが家の暮らしの数字を見えるようにしたい方
Amazon Kindle版は、ただいま準備中です。
※本書は光熱費の記録を続けるための一般的な情報であり、光熱費の金額など特定の結果をお約束するものではありません。料金やご契約については、ご契約先の各社にご確認ください。
著者:まさ(Masa)/本質人生再設計研究所
